2019年9月17日(火)深夜投稿
日経平均株価 2万2001円 +13円
投稿日時点で【8031 三井物産】の株価が連日上がり続け、無双状態です。
三井物産の値動きのクセは『爆上げタイプ』の銘柄ではないですが、かなり派手に暴騰してます。
三井物産は、ちょうど1年前にも同じような急騰が起こりました。
その時は9月に入ってから上がり始め、1ヶ月近くキレイに上げ続けました。
2019年の今回は8月26日(月)を直近安値とし、そこから加速度的に上がってきてます。
この様な暴騰の天井は、空売りで攻める逆張りのチャンスです。
下落経過 10月6日(日)追記
空売りしてた方にはけっこう嬉しい下落です。
9/17(火)の直近高値1912円から182円下落して、この写真最後のローソク足10/4(金)の終値が1730円です。
直近安値1595.5円と直近高値1912円の値幅【316.5円】に対して182円下落したので、この値幅で考えると半値以上の下落です。
フィボナッチでいう所の半値下落に加えて、10/4(金)のNYダウが+372ドルという外部環境を考えると、下落は一旦落ち着くのではなかろうかという所です。
三井物産は直近安値から20%も急騰してる
私はいつも三井物産をデイトレ監視用のポートフォリオに組み込んでますが、メインの銘柄ではないので、三井物産を取引きする事自体が普段かなり少ないです。
ここ最近急ピッチで株価が上がってきて、気になってました。
逆張りの空売りが好きな人には、売らずにはいられないチャートです。
8031 三井物産 日足チャート
直近安値は8月26日(月)の1595.5円です。
この安値を付けてからの上げは、エグいです。
3週間で、1595.5円から1905円まで約20%も上がりました。
順張りの人はウハウハですが、逆張り派の人は「待ち」の時です。
売りで焼かれてる人は、苦しい展開ですね・・
短期的に20%の値動きというのは、上げにしろ下げにしろ一旦調整が入る位置なので、これから打診的にエントリーするのが定石です。
日足のローソクが、ボリンジャーバンドから大きくはみ出てる
これほど強烈な上昇一辺倒だと急上昇過ぎて、ボリンジャーバンドから大きくはみ出してしまいます。
「ボリンジャーバンド」というのは、トレンド反転を看破するのに役立つ、チャート内に表示される線です。
信頼度を区別化してシグマ1~3が有り、各証券会社のツールで初期設定だとシグマ2が表示されます。
シグマ2のボリンジャーバンドだと、約95%の確率でチャートはこの線の内側で推移すると考えられてます。
実際にチャートを見てみましょう。
写真は日足チャートです。
ローソク足と並行してる2本の青緑の線がボリンジャーバンドです。
過去の動きを見ても、大体この線内で株価は推移してます。
本来はレンジ相場で役立つボリンジャーバンドですが、今回は強い上昇でバンドウォークという急角度の線を描く状態になってます。
それでもほとんどの場合は線の内側にローソクがギリギリ収まりますが、今回のは思いっ切りはみ出してます。
そして何回もはみ出してるので、より自律的にボリンジャーバンドの内側に戻る可能性が高くなります。
1800円を超える辺りでボリンジャーバンドを突き抜け、更に1900円を超えた本記事投稿日の日にバンドを大きくオーバーしたので、利益確定売りが増えると考えるのが自然です。
三井物産は高配当銘柄なので、空売りは権利確定日まで
三井物産は意外に配当利回りが高く、2019年9月現在で4.2%あります。
今回の中間配当は「1株40円」との事です。
信用取引でも買建なら当然この金額を貰えますが、注意すべきは空売りしたまま権利付き最終日を迎えてしまうと、配当金に相当する額を【配当落調整金】として自動的に徴収されます。
よって、売りポジを持ったまま権利付き最終日の大引けを迎えない様にしなければなりません。
今月の権利付き最終日は9月26日(木)ですから、この日の15時前には売建を決済してないとダメです。
利益ならイイですが、損切りなら悲しいですね・・
三井物産は配当金が高いので、少々の損失なら潔く損切りするのが鉄則です。
既に売りで大きな含み損を抱えてる方には、中間配当が集中する9月末は苦しい時期です。。
9月18日以降に新規で三井物産を空売り出来る方は、おそらく損にはならないと思います。
既に直近安値から20%も上げてる事と、大きい節目の2000円が迫ってる事が挙げられます。
株価がほぼ一本調子で上げ続けて来た事でそろそろガス欠になりそうなチャートである事も、売り方にとっては有力な売り材料です。
いずれにしろ、あと数日の短期決戦です。
フィボナッチを意識して、調整下落幅を大まかに当てる
「フィボナッチ数列」という、数学上の言葉があります。
これは元々、数学的な比率を示したものです。
人間が潜在的に気持ちいいと感じる黄金比率で、テクニカル分析の手法として使えます。
これを株に引用すると、株価の「上げ幅」「下げ幅」の目安をハッキリとした数字で弾き出す事が出来る様になります。
かなり奥が深い手法なので、これだけでブログ記事が1本書ける程です。
後日「フィボナッチ数列」の記事を作成する予定でいます。
フィボナッチは世界中の投資家も意識してるので、これを知ってると知らないのでは、株における戦闘力に差が出てきます。
8031 三井物産 日足チャート
写真の白い矢印は、直近安値と直近高値の値幅を分かり易くしたものです。
8月下旬の1595.5円が最も安く、9月中旬の1912円が最も高いです。
この安値・高値の値幅は【316.5円】です。
そしてこの【316.5円】にフィボナッチの数式を当てはめると、下落した時の想定下落幅を数字で予想する事が出来ます。
フィボナッチでは「下落するパーセンテージ」が何タイプかあります。
・23.6%(75円)
・38.2%(121円)
・61.8%(196円)
・76.4%(242円)
主にこの4タイプのパーセンテージが使われます。
※パーセンテージ後ろの(〇〇円)は、今回の値幅316.5円に対してパーセンテージ別で計算した数字です。
つまり9月中旬に付けた直近高値1912円から「ー75円」or「ー121円」or「ー196円」or「ー242円」下がる可能性が高いという事になります。
この写真のチャートでは既に下落が始まってますが、追記日の9/19現在では「ー75円」のゾーンまで下がりました。
ここを超えて更に下がると、次の目標株価は「ー121円」のゾーンを目指し、三井物産の株価で言えば【1912-121】で『1791円』まで下がる可能性が高いという様な使い方をします。
そして1791円から更に下げれば、1716円を目指すという風に。
もちろん1円の誤差無く当たりませんが、あくまでも「この辺まで下がるだろう」という目安になります。
私は値幅38.2%調整の1791円までは少なくとも下がるだろうと見てます。
これだけ派手に上げたら、それくらいの調整は通常されると考えてます。
今回の三井物産チャートの動きは、フィボナッチを当てはめやすいシンプルな上げ相場です。
短期間での急騰で上下値幅がほぼ確定し、あとは数式を当てはめるだけです。
かなり役立つので、オススメですよー
コメント