【複利】 同じ利回りでも、小刻みに利息・配当を受け取る方が高効率

投資

【月1%増える】のと【年12%増える】のでは、一年後の結果は同じか?

【月1%増える】or【年12%増える】のでは、どちらが得か?

 

「毎月1%なら1年で12%だから同じでしょ??」

 

一見同じ条件に思えますが、実は違います。

 

これがどう違うのか、理由を説明できて回答出来る方はセンスが有ると思います。

 

 

正解は【月1%増える】の方が得です。

 

年間では同じ利率なのに、何故違いが出てくるのかを説明します。

 

 

設定

■資金は100万円

■元旦から運用を始めるものとする

■利息が付与されるタイミングは下記の通り

□月1%の方は【月末】

□年12%の方は【大晦日】

 

 

この条件でシミュレーションすると、年12%増える方は大晦日に12万円貰えて、112万円になります。

 

月に1%増える方は、当初の元本100万円に毎月1%の利息が付きます。

数式では、100万✖1.01✖1.01✖1.01・・・これを12ヶ月分

 

1月末に101万円になり、2月末には102万とび100円になります。

微々たるものですが、【とび】の部分が毎月加わり続ける事によって差が付くのです。

 

3月末は103万とび301円

4月末は104万とび604円

 

これを計算していくと、大晦日は【112万6825円】になりました。

よって【月1%増える】or【年12%増える】では、小刻みに増える【月1%増える】の方が得なのです。

 

たかだか6825円の差ですが、最初の一年間だけなので微々たる差に収まっています。

これを何十年も続けると、圧倒的な差になります。(後の項で解説)

 

 



 

複利の【実効率】について

複利の【実効率】について触れますが、これは私が独自に考えた概念です。

 

例えば、投資資金が1千万円有るとします。

この1千万円を毎日フルに働かせれば、「実効率が100%である」という考えです。

 

 

どういう事か紐解くと・・

デイトレードを資金1千万円でする場合、この1千万円を毎日フルに働かせるのは非常に大変な作業です。

実効率を100%にするには、毎日必ず全資金を投資しなければなりません。

 

これは各自の性格によりますが、毎日全資金を投資し続けられる人は少数派で、【実効率】として考えるとせいぜい50%くらい(資金の半額程度を使う)が実際のところだと思います。

 

 

一方、放置型の投資案件で1千万円分を投資してると、これは実効率が常に100%です。

自力のデイトレードで実効率を上げるのは大変ですが、放置型の投資で1千万円全額を寝かしておけば、常に複利の効果が1千万円全額へ均等に働きます。

 

 

長期に渡る複利効果を最大限開花させるなら、複利の【実効率】が向上する投資プランが最適なのです。

 

 



 

複利で増やすコツは、ひたすら放置

複利の事を充分知った上で複利運用を続けるなら、大事な事は【ひたすら放置】です。

 

頻繁に売ったり買ったりを繰り返すより、一貫して放置した方が後のパフォーマンスが良くなる事は、複利を知ってる人なら理解できるはずです。(もっとも、かつての私は利益確定を繰り返していましたが・・)

 

目先の含み益が幾らだの、あと少しで大台の含み益だのは雑念で不純物です。

余計な事は考えないようにしましょう。

 

 

その含み益は、将来の利益に比べれば本当に微々たる利益です。

目の前の100万より、将来の100億に主眼を置きましょう。

 

複利運用開始からしばらくは含み益が気になってしまいますが、忘れてください。

 

達観して、含み益・含み損を何も気にせずひたすら放置した方が、数十年後には圧倒的に増えているはずです。

 

 

世界経済や為替が大きく変動しようが、日経平均がどう動こうが、何も気にせず日常生活を送る事が肝要です。

 

何十年も放置するタイプの投資であれば、投資してる事を忘れるくらいの気構えで良いでしょう。

気になってパソコンやスマホでチャート等を確認したくなりますが、普段は見ない様にして気が付いた時に「インカムゲインは、いくら増えてるかな?」くらいを確認する程度で充分です。

 

 



 

100万円を、毎月1%の利回りで50年運用したらどうなる?

元本100万円で毎月1%の利回りなら、50年後はどうなってるか?

けっこう良い利回りなので、50年後ともなると気になるところです。

 

参考までに、利なら600万円増(50年は600ヶ月)の【700万円】です。

まあまあ凄いけど、50年も掛かって7倍にしかならないのは、パフォーマンスが良いとはとても言えません。

 

 

では複利なら幾らか?

 

 

正解は【3億9100万円余り】です。

おぉ!! って感じですね!

 

当初100万円ぽっちで始めたものが、数億円レベルにまで成長していくのは驚きです。

 

開始資金を2倍の200万円にすると、50年後には2倍の結果の【7億8300万円】ほどになります。

開始時にお金の捻出を頑張れば頑張った分だけ、リターンが相乗して大きくなります。

運用初期の頃に、少しずつでも積立式で追加するのも、非常に効果があります。

 

 

そして月1%ではなく、年12%の方の50年後は【2億8900万円】ほどです。

年一回しか増えるチャンスが無いより、毎月小刻みに増える方が結果的に増えます。

続ければ続ける程、差が大きくなります。

 

インカムゲインが貰えるタイミングのブランク日数が少ないほど、複利の効果がより大きくなります。(重要!!)

 

銀行の定期預金は、利息を受け取れるのが満期日です。

バブルの頃の金利は良かったけど、インカムゲインを受け取れるタイミングに問題があります。

 

まあ、投資に興味がある人が定期預金をするのは考えにくいですが、長期運用に適した条件は

■利回りが高い

■ほんの少し(←「少し」が安全面で重要)だけレバレッジを掛けられる

■インカムゲインが小刻みに増える(出来れば、毎日チビチビ)

■ほとんど放置型

■最低でも30年は続けられそうなプラン

 

上記が長期運用の条件として思い当たります。

これらを全て満たしたものを見付けて投資すると、あなたは将来信じられないくらいの資産家になれるはずです。

 

 

リスクを嫌気して何もしたくない人は波風立たない安定した人生ですが、複利運用はやった者勝ちです。

複利について懐疑的な人は計算機で計算して、自分で実証実験するのが良いでしょう。

 

この記事で、あなたの背中を少しでも押せたら幸いです。

将来の高みを目指して、一緒に頑張りましょう。

 

 



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