トランプ大統領のツイートが、メキシコペソ急落の引き金
2019年5月31日はメキシコペソが大暴落しました。
事の発端はやはりこの人、トランプ大統領であります。
トランプ氏のツイートで
「メキシコからの輸入品全てに5%の関税をかける。そしてメキシコが不法移民問題に適切な対策を取らないと、税率を毎月5%ずつ上乗せしてMAX25%にする」という内容です。
先日の中国に対する25%の関税と同じ様な無理難題です。
トランプ氏、というかアメリカ人はどこまで強欲な国民性なんだろうか。
トランプ氏と権力の強さに違いがあるものの、安倍総理なら他国に無茶苦茶な要求はしないと思いますが。。
メキシコペソ5分足 急落の日
東京時間の朝8:30頃、トランプ氏のツイートによって通常では考えられない早さでメキシコペソが急落して、ボリンジャーバンドがビックリして風船の様に膨らみました。
時同じくして、メキシコペソに限らずユーロやポンドなどほとんどの通貨が同じように急落しました。
メキシコペソの売買比率は、買ってる人がほとんど
写真はメキシコペソの売買比率を示したグラフです。
オレンジが「買い」 ブルーが「売り」
高金利通貨なので買いポジションの人がほとんどで、売りを持ってる人は多い日でもざっと見て13%ほどです。
メキシコペソの売りはデイトレなら関係ないですが、スイングだと高いスワップが負担になるので利益を出すのが難しそうです。
私はメキシコペソの売りをスイングでやろうという発想は無く、メキシコペソは買い専門の通貨くらいに思ってました。
この日のメキシコペソは、ほぼ1日中下げ続ける
夜8時頃に撮影したナイアガラ日足です。。
髭がほぼ無い直滑降の大陰線で、スターウォーズのライトサーベルの様です 笑
通常時の下げ幅に比べると、10倍くらいローソクが大きいです。
5.65円辺りのサポートラインをあっさり割り、衝撃的だった正月のフラッシュクラッシュより下げ幅が大きいです。
しかもリバウンドが無いのが辛いところです。
この日の終値は前日比マイナス0.172円の5.524円です。
たったの17銭余りですが、メキシコペソにとってはとても大きく、ドル円でいえば1日で2円近く円高になった様な感覚です。
メキシコペソ 今後は上か下か?
大きく下がった分が、すぐにリバウンドするのはちょっと厳しいかと思います。
下げ圧力が利いたままの状態がしばらく続きそうで、6月は低空飛行しそうな感じがします。
かなり重要な国家間問題ですから、メキシコ大統領が事態の収束に動いてトランプ氏との関係が改善されれば、メキシコペソはとりあえず底打ちするでしょう。
週足で見ると・・
メキシコペソ 週足 青緑の線はボリンジャーバンド・シグマ2
中長期的なトレンドを察知しやすいのが、週足です。
トランプ関税問題が無いものとすれば、平行状態のボリンジャーバンドにタッチしてるので反転しそうに見えますが、事が事なだけにこの先まだ下落しても何らおかしくありません。
個人的にボリンジャーバンドはけっこう好きなテクニカルで、シグマ2の線だと約95%の確率でローソクがボリンジャーバンドの線の内側で推移する。という便利な指標です。
株で逆張りする時にも重宝してます。(ただし、レンジ相場に限る)
今は異例なタイミングで、シグマ2の残り5%で考える時かなと思うので、メキシコペソはもう少し掘る気がします。
とはいえメキシコペソはスワップが高く、かなり不労所得感が強いので、安ければ買いたいと思ってる人が大勢居る高金利通貨です。
買いホルダーは「スワップいっぱい貰えるし、いつか勝てる。」という風に思ってて、売らない人が多いかと思います。。
予想ですが5.4円を少し割って、5.38くらいまで下がりそうな気がします。
それくらいの下落なら想定の範囲内なので、そこまで痛くないです。
1カ月くらい経てばシレっと元の水準に戻ってても、不思議ではないです。
どちらにしろ、スワップを貰いながら放置する予定です。
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