2020年4月投稿
投稿日現在の任天堂はコロナショックからリバウンドして、株価が急速に回復してます。
自粛による巣ごもり消費のゲーム需要と、爆発的に売れてる『ニンテンドースイッチ』が業績に大きく貢献してる様です。
任天堂は最低単元の100株でも500万円近く必要な値嵩株なのでとっつきにくいですが、トレードで扱う上でのコツを書きました。
【7974 任天堂】を空売りするならガス欠しそうな高値圏で!
任天堂の株価は、投稿日現在で約4万7000円です。
2007年11月の上場来高値7万3200円には程遠いものの、現在の水準ではいつガス欠してもおかしくない高さにまで高騰してます。
2019.10月~2020.4月17日 日足チャート
2020年3月のコロナショックで直近最安値は3万1880円まで下落しましたが、上昇に転じてほぼ調整なく4万7000円まで回復してます。
非常に強い買いエネルギーで迷い無く上がってますが、この手のチャートで空売りするのであれば充分な高さになってガス欠するまで待つ事が肝要です。
任天堂は売買代金が非常に高く、常に1位~5位に君臨してます。
全世界で注目されてる銘柄なので、ひとたびトレンドが発生するとその方向への推進力が強いです。
したがって空売りすると決めたら、タイミングを慎重に見極めましょう。
人気のある銘柄なので、空売りすると中々落ちない株価を異常にしぶとく感じるはずです。
任天堂に限らず高値圏になった銘柄の空売りを検討する時は
・直近安値からの上昇率
・チャートの形
・首吊り線の有無
・前回高値のレジスタンス
・節目となる数字の株価
・高騰してからの経過日数
など、様々な要素を複合的に客観視して参戦するか否か判断しましょう。
買いポジを持った体で考えるのも良いです。
「オレが利益確定するとしたら、〇〇円になったら考える」など、逆の立場で考えてみると相場観がより養われるかと思います。
スキャルピングは瞬間的な逆張りチャンスに備え、IFD注文で常時スタンバイ
任天堂の板は売買が活発なので、とても上下に動きやすいです。
株価が高い銘柄ゆえ、板に並ぶ数量はそう多くないので大口がバクバク食べていき、どんどん株価が変動します。
落ち着いた時間帯は100~200円程度のボラで値動きしますが、突然活気づいて数百円も一気に動く時があります。
こういうチャンスを見逃さず、即注文を出せる様にスタンバイしておきます。
注文形式はIFD注文がオススメです。
IFD注文とは、エントリー後の決済注文をあらかじめ予約注文できる注文方法です。
詳しい内容は過去記事にあります。
例えば「任天堂を4万7000円で空売りが約定したら、4万6850円で利確する」という風な使い方をします。
秒を争うスキャルピングでは、一手先の利益確定注文が出せるIFD注文が威力を発揮します。
瞬間的に上げた反動でストンと落ちる現象を狙って逆張りの空売りでスキャルピングすると、目測を誤らない限り高確率で成功します。
FXの逆張りスキャルピング手法みたいなイメージです。
この様な感じで瞬間的な値動きについていく為に、常にワンクリックで注文できる様にスタンバイしておきます。
空売りを狙ってる時にドカンと一気に株価が上がってくれると気持ちがはやりますが「ここだっ!」と思った少し上(自分の読みと、市場が実際に付ける株価の誤差を加味して)に指値を置くと、良い結果になりやすいです。
上手く行けば空売りが約定した瞬間から含み益になって、IFD注文によって数秒で利益確定できる事がけっこうあります。
これは超短期のスキャルピングですが、オーソドックスに1日の中での高値を看破して空売りするのもオススメです。
デイトレで高値・安値を看破する方法を、下記のnoteで書きました。
エクセルの演算を使ったもので、かなり強力な武器になるかと思います。
スイング手法は含み損を覚悟 → 数日後には大きな利益
任天堂の様な値嵩株をスイングで扱うのは、大きめの含み損になっても動じないタフな精神力が必要になります。
動いてほしくない方向に1日1000円以上動く事は普通にあるので、5万10万の含み損に対してビクともしない方にはオススメの手法です。
中途半端な価格帯でスイング運用するのはオススメできないけど、明らかな高値圏で空売りスイングするのはチャレンジする価値が大いにあります。
私は過去にファーストリテイリングやキーエンスの超高値相場で、逆張りの空売りを好んでやってました。
一時的にはもちろん踏まれましたが、最終的にはいずれも打ち勝っています。
ファーストリテイリングが7万、キーエンスが8万近くまで上がった時の空売りは、あからさまな高値圏だったので恐怖感をさほど感じず、スイング建玉を保有出来ました。
むしろ、いずれやってくるであろう反動の暴落が楽しみだ。くらいに思ってました。
大きく動いた後に振り返ってチャートを見ると、値嵩株のスイングは最も収益率が高い手法であると感じます。
1日の中で何回もスキャルピング・デイトレするより、数日寝かして大きな値幅をゴッソリ取った方が効率が良いと思います。
かなり高い株価で仕込んだ空売りポジは一時的な含み損になったとしても、基本的には待てば大きな利益になります。
高値圏からの下落は大きく続落してくれる事もしょっちゅうあるので、強靭な精神力をお持ちの方にはオススメのトレード手法です。
持ち越しても良い価格帯で常に取引する 中途半端な株価では取引しない
500万円近くもする銘柄を扱うのは、心理的にも非常に負担が大きいです。
損失方向へズルズル巻き込まれる事は絶対に避けなければなりません。
デイトレで相場に臨んでても、ちょっとした値動きで捕まってしまう事は普通にあります。
損切りできなくて、翌日に持ち越さざるを得ない状況に陥ってしまうと厄介です。
この様な状況を避けるには、日足以上の時間軸のチャートを確認しておく事が必須です。
当日のザラ場5分足で見ると魅力的なチャートに見えても、日足・週足の上位足で見ると実は全然ダメなチャートであるケースはよくある事です。
今回の任天堂は空売りするに値するチャートになってきたのでブログ記事としても取り上げましたが、株価が中途半端な水準で推移してる時期は二軍以下のポートフォリオとして組み込んで、取引の対象にほとんどなりません。
確実に利益を出せる見込みがある時期以外はその銘柄を封印するという、自分の中での線引きが重要となります。
投稿日現在の任天堂は、売建を持ち越しても良い価格帯だと認識してます。
前回高値付近である事や直近高値からの上昇率が大きい事などから、おそらく買いポジの人の利益確定売りが大量に出てくる頃合いです。
こういう暴騰の中盤以降でピークが近い時は、空売りスイング手法の出番です。
想定外の損失を避ける為には「中途半端な株価で取引しない」という事が非常に重要です。
任天堂の創業は明治22年 どんな歴史の会社だったのか?
任天堂はとても歴史のある会社で、創業は1889年(明治22年)9月23日です。
現代から130年余り前で、大日本帝国憲法が公布された時代です。
京都の一軒家での創業当初から娯楽に関する事業を展開してきて、花札やトランプの製造を手掛けてきました。
若い方のほとんどは、任天堂がテレビゲーム以外の製品を作ってた過去を知らないかと思います。
他にもカルタ・百人一首・野球盤・将棋・ドミノ・麻雀牌などを作ってます。
花札の製造技術を応用して、1953年に日本初のプラスチック製のトランプを発売しました。
紙のトランプに比べると高価でしたが、耐久性が支持されて徐々に売り上げが伸びます。
1960年代はトランプ事業が低調気味になり、ボードゲームへシフトします。
ピンボールやルーレット、ミニカーやボールを使った物理的な玩具などを作る様になります。
これらのクラシックなオモチャは、令和の現代では逆に新鮮に遊べるかもしれません。
1970年代の最大ヒットは『光線銃SP』という、ややハイテク玩具です。
壁掛け式の的に拳銃の引き金を引いて光線がヒットすると、的のライオンが光って不気味に吠えるものでした。
ライオンがけっこうな声量でビックリします 笑
70年代は他にも光線銃を使った玩具が数多くリリースされてます。
この辺りからファミコンの原型になるゲームも開発され、地味な花札・トランプメーカーからハイテク玩具メーカーに脱却する動きが見られました。
1980年代はまずゲーム&ウォッチが大ヒットして、その直後のファミコンが爆発的ヒットで80年代から任天堂の快進撃が加速します。
ちなみにファミコンが発売された1983年7月と同時期に、東証一部上場を果たしました。
1985年9月に発売された『スーパーマリオブラザーズ』がメガヒットして、後に世界で最も売れたゲームとしてギネス認定されます。
マリオシリーズは現在でも脈々と出続けてますが、私は初代のスーパーマリオブラザーズがいちばん好きで、今でもファミコンを引っ張り出してプレイしてます。
1990年代はスーパーファミコンが発売され、こちらも当然バカ売れしました。
いちばん最初に発売された『スーパーマリオワールド』『F-ZERO』をはじめ秀逸なゲームソフトが大量にリリースされて、PCエンジン(NEC)やメガドライブ(セガ)を大きく引き離して、任天堂の独走状態が続きます。
1994年の次世代ゲーム機戦国時代に入ると、プレステやセガサターン、ネオジオ、3DO-REAL、ドリキャスなどの台頭で、任天堂の牙城が危うくなります。
次世代機はすぐに消えてったものもありますが、現在もシリーズが続いてるプレステ(SONY)が最も伸びました。
この次世代ゲーム機戦争で任天堂は『Nintendo64』を投入しました。
CD-ROMソフトが主流になってきたけど、64は従来のカセット方式でローディング時間が無い事が最大の強みでした。
しかし肝心のソフトに恵まれず、売れ行きはイマイチでした。
64の『スーパーマリオ64』は3D感がある世界観で斬新でしたが、アクションゲームとしてのスピード感が殺されてて、実際にプレイしましたが直ぐに飽きた記憶があります。
『マリオカート64』も同じ理由で、ファミコンかスーパーファミコンの方が面白かったです。
渡辺徹さん司会の番組【スーパーマリオクラブ】が放映されてた時代のゲームが、私はいちばん好きです。
「スーパーマリオクラブ 前嶋」でYouTube検索すると、ゲームに興味がない人でも普通にお笑いとしてムチャクチャ面白い神回が見られるのでオススメですよ w
2000年以前の任天堂はこんな感じで現代に至ります。
最終章は株と関係ない話になりました。
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