株やFXのIFD注文は、とても便利な予約注文
株やFXの注文方法で「IFD注文」という特殊な注文方法があります。
これは「イフダン(If done)注文」と発音します。
トレーダーの方でも「IFD注文」のシステムを知らない人が意外に多いかもしれませんが、非常に使える注文方法なので是非今後のトレードに役立てて頂きたいと思います。
【通常注文】では株を普通に買うだけの1アクションです。
利益確定する為の売り注文は、株を買った後に手動で売り注文を入力します。
対して【IFD注文】では1度の注文で『株を買う+買えた場合、〇〇円で売る』という2アクションが出来てしまいます。
写真はSBI証券の注文画面で、任天堂の株を信用取引でIFD注文する場面です。
この取引の場合「4万で買って→4万500円で売ってしまおう」というのが狙いです。
4万円で買えた場合、4万500円で自動的に売り注文が出せるという特殊注文で、IFD注文は株を仕入れた後に、手動で売り注文を出す手間がいらないのがメリットです。
この任天堂の注文が上手くいけば500円の値幅が取れるので、税引き約4万円の儲けになります。
高速スキャルピングなら建値に数ティック乗っけてIFD注文すれば、細かい利益を繰り返し狙えます。
単純に売り注文を入力する手間が省ける事がメリットではなくて、株購入後に売り注文を自分で入力してる数秒の間に株価が動いて「もし超高速で売り注文出来てたら、さっきの一瞬で利益確定できてたのに。。」
というチャンスを逃さなくなる、大きなメリットが有ります。
株価は秒で変わっていきますから、株を買った後瞬間的に自動で反対注文に並んでくれる機能を持つIFD注文はとても重宝します。
今でこそ多くの証券会社でIFD注文が採用されてますが、少し前まではマネックス証券など限られた証券会社でしか使えませんでした。
私が使ってるSBI証券では2019年の3月から使える様になったばかりで、注文システムの整備が遅れてました。
取引手数料は「通常注文」と変わりませんから、私は今ではIFD注文しか使ってません。
使い勝手は非常に良いです。
サラリーマンこそ、IFD注文で自動デイトレ
一般的なサラリーマンは平日の昼に働いてると思うので、これでは相場に張り付けません。
株価をチェックする事も、短い休憩時間でしか見れません。
もし仕事をサボってトレードしてるのがバレたら、職場で大きな問題になりそうですね・・
私は会社員時代、東京市場が開いた直後の9:15分頃にウンコしに行くフリして、よくトイレトレードしてました。
トレード後にトイレを出る時は一応ウンコした設定なので、カモフラージュで水を流してから個室トイレを出ました 笑
スマホをいつでもいじれる職場なら羨ましい限りですが、一般的な仕事は短い休憩時間でしかスマホを見れません。
トレードをするには時間が足りなさ過ぎですが、そこでIFD注文が威力を発揮します。
通常注文の場合
仕事前の朝に通常注文を出しといて、業務中に株を買えたとしても「利益確定で売る注文」を出せるのは、最速でも午前の休憩時間です。
これだと、株を買った時刻から短時間の間に「行って来い」の状態になった時に、その値幅の利益を取れません。
チャートの動きでけっこうよくあるパターンなので、これを取れないのは機会損失です。
通常注文だと、この様な機会損失が生まれます。
IFD注文の場合
IFDなら積極的に自動デイトレを狙えます。
株を買った後の売り注文を自動で出せますから、購入価格に〇〇円上乗せした価格を最初に指値注文すれば良いだけです。
欲張ってあまり大きな値幅を狙うと売り抜けられなくなりますが、ほんの少しの値幅なら割と簡単に売れます。
自分が仕事してる時に自動で取引してくれるので、感情が入らず機械的なトレードが出来るメリットがあり、私が会社員時代によくやってた手法です。
IFD自動デイトレで勝つコツ
最も大事なのは朝9時の始値に注意が必要で、個別銘柄の始値だけは神のみぞ知るという部分があり、予想するのが非常に難しいです。
9時以降に1回でもスマホを見れる人は良いですが、業務から抜け出せずスマホを見れない方は買い注文の場合、かなり安い株価で買い指値注文をする必要性があります。
「約定できたらラッキー♪」くらいの株価で並ぶと安全です。
朝8時から気配値を見れますが、これはあまり信じない方が良いです。
8時半くらいの時点で気配値が低くて「今日は安く買えそうだな~」と思ってても、8時59分50秒くらいから僅か10秒で一気に気配値がひっくり返るので、あまりアテになりません。
毎日デイトレしてる現在は、8時50分くらいまで気配値は見ません。
強気で指定した買い指値はかなり安い位置での注文なので、ほとんど約定しません。
ですから安く買い叩く銘柄を前日にでも複数ピックアップしといて、余力と相談しながら投資候補全部の銘柄に安い指値を入れます。
『月曜から夜ふかし』で有名になった株主優待長者の桐谷さん(元プロ棋士)は、これに似た安く買い叩く手法をメインに使ってます。
午前の休憩時間時点で約定してなかったら買い指値を微調整して、より約定しやすい価格に近付けます。
写真は東京電力HDの板ですが、休憩時点のチャートが下り坂気味で【559円】だったら、もう少し下がる事を見越して、IFD注文を【553円で買い→556円で利益確定の売り】くらいにセットしとくと割とイイ感じに買いも売りも約定して、儲けられそうな気がします。
東京電力は株価が低く板に並んでる数量が多いので、なかなか約定しません。
約定優先順位を上げる為に、前日の夕方からヤマ勘で【553円】に並んどくのも有効で、翌日8時台の気配値を見てヤバそうな雰囲気だったら、もっと低く指値を変更すれば良いだけです。
どれか一銘柄でも約定すれば儲けモノと考え、全ての銘柄が約定しなかったら単なる機会損失なので実害は無いし「今日は負けなかったから良しとしよう」くらいに軽く考えましょう。
チャンスは毎日あります。
IFDデイトレに適した、狙うべき銘柄
IFDデイトレでは、値幅が適度に小さい銘柄を狙うのが割と値幅を予想しやすいので、やりやすいです。
やりやすいのは、普段の株価が2千円以下の銘柄がターゲットになります。
株価が5000円とかの銘柄だと値幅が軽く100円を超える事があるので、扱いづらいです。
そして株価があまり暴走しない有名企業の株が良いです。
具体的に銘柄を挙げると下記の銘柄群が狙い目です。
※右に書かれた株価は投稿日現在の概ねの価格です。
・4689 Zホールディングス (旧ヤフー) 333円
バーコードチャートになりやすく値幅が小さいので、1円の値幅を狙うのが定石。
値動きがほぼ無いので、1円取れたらさっさと利益確定。
低位株で出来高が非常に多いので、利確する板に早く並ぶ為にはIFD注文必須!
・9501 東電 515円
ヤフーと同じく株価が低いので、値幅が割と小さい。
原発という爆弾材料を半永久的に抱えた企業なので、突発的な放射能漏れは注意のしようが無いので、脅威ではある。
どちらかと言えば、(来る原発事故に備えて)空売り要員としてスタメン入り。
・7752 リコー 1100円
1日のトレンド反転回数が少ない印象。
どちらかと言えば順張りに適してるけど、数少ない反転ポイントを狙う価値アリ。
約定しなそうな離れた株価で指値注文を出して、ローソク足の髭の先っぽをかするように刈り取りたい。
・6178 日本郵政 1000円
リコーと同じような動きです。
トレンドの枯れるゾーンを見越して、狙いたい。
日本郵政の記事は【株カテゴリ】に2記事書いた物が有りますので、よかったらお読みください。
・カシオ 2070円
けっこう上下に動いてくれるので、下落が浅めのところで買っちゃっても意外と助かる。
高い知名度の割には少ない出来高ですが、標準的な値動きをする銘柄なので割とやりやすいです。
なお社名のカシオは、樫尾社長の苗字です。
・参天製薬 1900円
出来高は少ないけど、個人的にかなり好きな銘柄。
メリハリある上下運動をよくするので、デイトレーダーなら意外と全員儲かっちゃう説。
トレーダーなら、使う目薬は「サンテFX」
以上、便利なIFD注文を使った投資例の紹介でした。
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