先日パソコンを買い替えて【Word2019】【Excel2019】を使ったら、従来のバージョンと比べてフォントの種類が少なくなってる事に気付きました。
江戸勘亭流や麗流隷書などの字体がプルダウンから消えてたので、これらを使ってきた人は非常に困ります。
「最新版なのに何で無いの??」と思いましたが office 2019 から仕様が変わったそうで、パソコンを買ったままの初期状態だと、Word・エクセルはストアアプリ版のofficeがインストールされている事が原因の様です。
officeをデスクトップ版へ再インストールすれば消滅したフォントが復活するみたいですが、ややこしくてよく分からないという人には今回紹介する方法が簡単で確実です。
ちなみに私はデスクトップ版への再インストールを試みましたが、不測の事態に巻き込まれました。
この手段は失敗する例があるので、避けた方が無難です。(後の項で解説)
Word・エクセル2019で消えた江戸勘亭流や麗流隷書のフォントは、『筆ぐるめ』を起動すれば復活
初期状態のWord・エクセル2019では『江戸勘亭流』『麗流隷書』などのフォントが使えません。
江戸勘亭流は歌舞伎っぽい雰囲気の文字で、麗流隷書は独特の雰囲気を表現できる字体です。
これらのフォントを復活させる方法は、とても簡単。
一般的なグレードのPCなら標準装備されてる『筆ぐるめ』を起動するだけです。
これだけで、Word・エクセルのプルダウンに江戸勘亭流や麗流隷書がひょっこり現れます。
詳しいメカニズムは分かりませんが、起動する事によって筆ぐるめに内蔵されてるフォントがパソコン内部で紐づく様です。
たまに復活しない時がありますが、エクセルを再起動すれば問題なく復活します。
筆ぐるめを終了してしまうと再びフォントを選択できなくなってしまうので、筆ぐるめは起動させたままでWord・エクセルの作業をしましょう。
復活するフォントのリスト
・江戸勘亭流
・麗流隷書
・AR丸ゴシック
・ふみゴシック
・禅南行書体
・富士ポップ
・有澤行書&有澤楷書
・恋文ペン字
筆ぐるめを起動する前と後で照合しましたが、上記の種類が使える様になりました。
フォント名がアルファベット表記の種類は大量に存在してるので、照合未実施です。
筆ぐるめを起動しても『HGS行書体』等、復活しないフォントも有る
筆ぐるめの起動で多くのフォントは復活しましたが、何でもかんでも復活するわけではない様です。
私は以前『HGS行書体』という毛筆体のフォントを愛用してましたが、残念な事にこちらは復活しません。
癖の無い達筆な文字で汎用性が高かったので、本ブログのサムネイルやハガキの宛名書きなどに使ってましたが無いものは無いので、現在は他の行書体を代用しています。
人によっては、もっと様々なフォントが使えなくなってしまったかもしれません。
お気に入りだったフォントを使うのに手っ取り早いのは購入してしまう事ですが、かなり高額です。
先程のHGS行書体を調べましたが、このフォントを買うのに2万円も掛かります。
数百円でも少し抵抗あるけど、これなら絶対買わないです。
他のフォントでもけっこうなお値段しますので、購入する事は現実的ではありません。
習字が得意な人なら「〇〇楷書・行書・草書」としてオリジナルのフォントをリリースすれば、一儲け出来るかもしれません。
ストアアプリ版からデスクトップ版への再インストールを失敗すると、オフラインで使えなくなる
【エクセル2019 フォント 少ない】などのキーワードで検索すると「office 2019をストアアプリ版からデスクトップ版へ再インストールすると、これまでのフォントが使える様になる。」
という情報に辿り着きます。
色々調べましたが大体どのウェブページでも同じ事を言ってるので、この方法一択なんだと思いました。
手順としては
1 ストアアプリ版の office2019 をアンインストール
2 マイクロソフトのアカウントで、デスクトップ版の office2019 を新たにインストール
これだけなんですが、私の場合は「2」が上手く行きませんでした。
「1」の office2019 を削除する時は「ホントにこれをしちゃって大丈夫なのか??」と不安になりました。
買うとなればかなり高額のofficeソフトを自ら捨てる行為ですから、いざ実行する時はためらう気持ちが強かったです。
しかしネットの情報を信じて、office2019をアンインストールしました。
アンインストール後、マイクロソフトで新たにデスクトップ版を手順通りにインストールしようとしましたが、出現するはずの『インストールする』ボタンが出てこなくて先に進めなくなりました。
最初から何回もやり直しましたが、結果は同じです。
新品で買ったばかりのWord・エクセル付きのパソコンが、Word・エクセル無しにグレードダウンしてしまった。。という念が強く、焦燥感に駆られました。
あらゆる手段を試みましたがダメだったので、アンインストールしたofficeソフトの復旧に着手しました。
ゴミ箱からWord・エクセルを元に戻す工程で「このファイルは元に戻せません」みたいな警告が出て「えっ!!」ってなったのを覚えてます。
これには参りましたが、色々なやり方で何回か適当にやってたら元のストアアプリ版のofficeを呼び戻せたので安堵しました。
復旧したWord・エクセルを使って数日後に気付きましたが、ネットが繋がらない環境ではファイルを開いたり保存する事ができなくなってました。
「以前はネットに繋がってなくても使えてたはず」と思いましたが、今回のアンインストール&復旧で中身が変になってしまった様です。
自宅以外のオフライン環境でWord・エクセル作業をする事がほとんど無いので実害はほぼ有りませんが、office2019の再インストールを検討してる方は「上手く行かない可能性が、大いにある」点を熟慮の上、実行してください。
標準装備のフォントは種類が少ないので、無料ダウンロードで増やす
ストアアプリ版のoffice2019だと、フォントの種類が少ないです。
特にポップなものや毛筆体系が充実してません。
HP作成や広告・サムネイルなどを独特なフォントで表現したい人にとっては、けっこう困る問題です。
筆ぐるめで多少種類が増えたところで、まだまだ少ないです。
そこで、ネット上から特殊なフォントを無料ダウンロードするという発想があります。
ネット上で拾った無料フォントのファイルを開いて、「コンピューターの世界が広がります。」の画面になったら「インストール」をクリックするだけで新しいフォントが使える様になります。
※本来は「Windowsでコンピューターの世界が広がります」と表示されますが、使用できる字が少ないフォントだと使用不可の部分が空白になります。
無料フォントを探してみると、街中の看板やテレビ番組のテロップみたいな字体がけっこう存在します。
上の写真と同じ字体ですが、フジテレビの『世にも奇妙な物語』のロゴをご存じでしょうか?
ファミレス『夢庵』のロゴにも採用されてる字体です。
あの所々が欠けた不気味な感じは【古印体】というフォントで、古いハンコがモチーフになってる字体です。
この字体がWord・エクセルに標準装備されると良いんですが、買うとなれば古印体は1万円~2万円(グレードが色々ある)もします。
私は古印体を無料ダウンロードしましたが、無料ダウンロードで入手したフォントだと常用漢字以外の漢字は使えないケースが多いです。
この様にフォントが対応してない漢字は、普通の明朝体になってしまいます。
無料なので仕方ないですが、ちょっと変な感じがしますね。
全ての漢字が使える無料フォントもネット上にはいっぱいあるので、気になる方は探してみると良いでしょう。
マンガでよく使われてる、ホラー系やカワイイ系なども有ります。
以上、Word・エクセルのフォント問題について書きました。
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