決算シーズンは、かなりの数の決算発表が集中して、株式市場に大きな影響を与えます。
3月が本決算月の企業が多いですが、中途半端な月を本決算月にしてる企業が意外とあるので注意が必要です。
本決算月だけではなく、四半期決算として3ヶ月に1回の周期で「決算月」が来ます。
という事は取引きする銘柄次第では、ほぼ毎月どこかで決算発表の予定が有る可能性が高いので、気を付けなければいけません。
「知らずに買った銘柄が運悪く決算発表の日で、翌日の暴落に巻き込まれた・・」
なーんて事にならない様に、自分で決算スケジュールを管理するシステムを習慣付けて、回避可能な危険は回避して相場に臨みましょう。
決算発表翌日は、当日と前後日も含めて取引きしないのが無難
決算発表は相場終了後の15時以降に発表される事がほとんどです。
そしてその翌日はもちろん、当日の夜間(PTS)から株価が大きく動きます。
2018年5月9日にトヨタが異例のザラ場中に決算発表をしましたが、こちらはかなりレアなケースです。
今でも覚えてますが、市場の予想を上回る決算内容で、発表時刻に5分足がドーンと大きく上がりました。
トヨタの場中決算発表は例外ですが、大引け後に決算発表された翌日は株価がメチャクチャ大きく乱高下します。
前日引け後の決算発表は【信越化学】【日電産】【キヤノン】
上段は【信越化学】【日電産】【キヤノン】の決算発表がされた翌日の5分足チャートです。
下段の【日産】【キーエンス】【東京エレクトロン】は、当日引け後と翌日引け後に決算発表を控えてるので、大きく動きました。
信越化学に関しては、この日だけで7.24%も上がりました!
もし決算発表を知らずに空売りを持ち越してたら、ゾッとする様な上げです。
これらの難しい所は決算内容が良くても下がる事があったり、悪くても何故か上がる事が多いのでどっちに大きく動くかを予想するのがとても難しく、雇用統計のFXと同じ様にかなりギャンブル性が高いです。
丁半博打と言ってもいいでしょう。
決算発表翌日だけではなく前後日も思惑で株価が乱高下するので、決算発表日を挟む期間は対象銘柄の取引はしない方が無難です。
決算を意識した動きが収まったと思いきや、いきなりその余波が来る事があるので、決算通過後でも用心して1~2日は取引きしない方が良いでしょう。
私は決算発表を通過したファーストリテイリングを、その日のそこそこ高いトコで空売りしましたが、その日の内に思いっきり踏み上げられてヒヤリとした経験があります。(利確まで1週間持ち越しました 汗)
決算&権利スケジュールを頭の中だけで管理するのは不可能
普段は決算発表の予定はほとんどありませんが、決算シーズンになると数十社~数百社が同じ日に集中したりします。
決算発表スケジュール表
日本経済新聞社HPの決算スケジュール表ですが、この日は403件もあるので、中には貴方が普段取引きしてる銘柄が潜んでるはずです。
ババを掴まない為には、面倒でも毎日決算発表の予定を確認する必要があります。
普段は0件が続きますが、決算シーズンになるとチェックするのが大変な件数の決算発表が有ります。
これだけの件数になってくると、頭の中だけで正確に管理するのが難しくなってきます。
人間は間違う生き物なので、エクセルなどの媒体で正確にスケジュールを管理するのが必須です。
エクセルで簡単確実に決算発表スケジュールを管理
決算発表スケジュールを手書きのメモや、部屋のカレンダーに直接書き込むのも良いですが、私はエクセルで管理するのを勧めます。
手書きだと面倒になって書かなくなる可能性があるし、パソコン上で完結した方が良いです。
私のエクセル管理画面で、2019年7月下旬の決算発表予定表です。
背景がグレーに塗りつぶされてるのが先程の【信越化学】【日電産】【キヤノン】で、この日は株価が大きく動きました。
この様に決算発表を1週間も前から知ってたので、上記の銘柄は数日前からトレードの対象外にしました。
これを知ってるか知らないかでは、トレードの安定性に大きな差が出るので必ずチェックしましょう。
日が進めばエクセル上でいちばん古い日付のデータを消して「範囲選択」→「上にドラッグして移動」→「新たに1日分だけ調べて追加」するだけなので、とても簡単に毎日更新する事ができます。
私が大好きなキーエンスは、決算が近いので現在は封印中です。
キーエンスは100株買うのに670万もしますから、決算の乱高下に巻き込まれたら何十万も損する可能性があります。
7/26(金)決算発表のキーエンスは、本日2000円超の急落です。
買いポジションを持ち越してたら、20万円の損失になるトコでした!
銘柄名の文字の色は、自分の覚えやすい色にすると良いです。
私は地元紙のテレビ番組表の曜日毎で振り分けられた色に昔から馴染みがあるので、このカラーリングにしてます。
尚、以前は株主総会のスケジュールも管理してましたが、あまり株価に影響しないので今は見てません。
持ち越しの可能性を考えて、1週間先まで確認しておく
人によってトレード手法は違いますが誰にとっても決算発表日は重要なので、少なくとも1週間くらい前から事前に知っとく必要があります。
完全にデイトレに徹してる方なら1~2日前に知れば充分ですが、株を持ち越す可能性が少しでもある手法でトレードしてる方なら、余裕を持った期間を置いて察知した方が安心して取引できます。
もし変な価格で取引きして捕まったとしても、1週間あれば何とか助かる事が多いと思います。
1週間でも不充分だと感じるなら、2~3週間前から管理しとくのも得策です。
決算発表に巻き込まれて塩漬けになってしまうと、株価が大きく動くだけに助かるまで日数が掛かり、大きな機会損失になります。
信用取引の場合だと、日々加算されてく金利もバカにならない額になります。
数日待って含み損が無くなるならいいですが、待った挙句に損切りをしなきゃならない株価になってしまったら、最悪です。。
たった1回のトレードが致命傷になる事はどんな投資家でも普通に有るので、決算発表のチェックだけは欠かさない様にしましょう。
対象銘柄を【決算発表】専用フォルダに移し、メインポートフォリオから外す
決算発表の銘柄をトレードしない事を徹底させるには、自分が普段見てるポートフォリオから除外して「決算発表フォルダ」みたいな隔離できる場所にブチ込んどくのがベストです。
自分が得意とする銘柄が決算発表日だったとしても、目の前にその銘柄のチャートがあれば取引したくなってしまいますから、それを防ぐ為に線引きしとく必要が有ります。
私はSBI証券のハイパーSBIを使ってます。
各証券会社の取引ツールは仕様が違いますが、この様なグループ分けできるハズです。
決算発表日の銘柄は嵐が過ぎるまで、隔離したグループに入れて大人しく待ちましょう。
そして後日元のフォルダに復帰させて、再びトレードしていくというシステムです。
この決算銘柄専用フォルダは乱高下する銘柄ばかりなので、値動きを見てる分には楽しいです。
決算発表銘柄は高みの見物を決め込んで、安全に資産を増やしていきましょう!
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