2020年2月下旬からコロナショックは起きましたが、この歴史的な大暴落相場を実録として書き上げました。
2008年のリーマンショック以上とも言われる暴落はハイペースで進み、1ヶ月ほどでNYダウはー37.5%・日経平均はー30.6%も下がりました。
大きい下げが連発してほとんど逃げ場が無かったので、買いポジションが塩漬けになってしまった方は多いと思います。
サーキットブレーカーが何回も発動したり、史上最大の上げ幅・下げ幅の記録も塗り替えられました。
激動の株式市場記録として、お読みください。
コロナショックによる、NYダウ・日経平均の大暴落
WHOから『COVID-19』と命名された新型肺炎は2019年12月に中国・武漢市で感染が確認されましたが、株式市場への影響はかなり後の事になります。
コロナウイルス蔓延当初は、中国の武漢市とその周辺都市くらいにしか感染者は居なかったので、対岸の火事くらいにしか思ってなかった方が多い印象でした。
2020年1月下旬頃から日本国内でもポツポツと感染者が出始めましたが、日経平均株価への影響がほぼありません。
アメリカで感染者が初めて出た時はダウ平均が一時的に下がったものの、当時は3万ドルを目指す勢いだったので、株式市場では「コロナウイルスの影響は限定的なのか!?」というムードでした。
感染者が少しずつ増えてきても日米の株価はしばらく下がりませんでしたが、2月24日(月)のNYダウ ー1031ドルが発端となり、日経平均は翌25日にー781円の急落です。(24日は新天皇誕生日で休場)
ここから地獄の暴落が始まりました。。
順調に推移してた日経平均とダウが、1ヶ月ほどで30%余り下落してしまいました。
暴落開始初日に損切りできなくて、買いポジションを持ったまま巻き込まれた方は多いと思います。
投稿日の4月現在では少し回復してますが、コロナが完全に終息するまでは要警戒です。
リーマンショック以上とも言われるコロナショックの威力
コロナショックによる暴落が進むと、リーマンショック以上と言われる様になりました。
私は2008年のリーマンショック当時は株をやってませんでしたが、連日放送される各企業の減収減益や大量のリストラを見て、素人目にも世界規模で経済が破滅に向かってると思ったのを覚えてます。
リーマンショック当時のNYダウ・日経平均の日足チャートです。
ダウは底打ちまで半年近く掛かりましたが、日経平均は1ヶ月ちょっとで一旦底打ちしました。
これを超える暴落は永久に無いだろうと思ってましたが、遂に空前の大暴落が起こりました。
東京オリンピックをも延期にさせる影響力を持つ新型コロナウイルスは、全世界の経済に致命的なダメージを与え、世界同時株安の引き金になりました。
今回の暴落ではダウの下げが特に猛烈で、史上最大下げ幅の記録更新を連発しました。
上の写真は、2020年2月下旬の暴落開始から4月上旬までのNYダウ&日経平均の時系列データで、色付けされてる箇所は終値ベースで株価が大きく動いた日です。
ダウに関しては、ほとんど毎日が鉄火場相場でした。
毎日のボラティリティが1000ドルを超えるのは当たり前で、普通の値幅で平穏無事に終わる日が無かった印象が強いです。
先ほどのコロナショック時系列データ期間内の上げ幅・下げ幅の記録をまとめました。
日経平均(上昇)
1位 3月25日 +1454.28円 +8.04%
2位 3月24日 +1204.57円 +7.13%
3位 4月 6日 +756.11円 +4.24%
日経平均(下落)
1位 3月13日 -1128.58円 -6.08%
2位 3月9日 -1050.99円 -5.07%
3位 3月26日 -882.03円 -4.51%
NYダウ(上昇)
1位 3月24日 +2112.98ドル +11.37%
2位 3月13日 +1985ドル +9.36%
3位 4月6日 +1627.46ドル +7.51%
NYダウ(下落)
1位 3月16日 -2997.1ドル -12.93%
2位 3月12日 -2352.6ドル -9.99%
3位 3月9日 ー2013.76ドル -7.79%
こうして数字で見てみると、コロナショックがいかに異常事態であったか伺えます。
ダウはサーキットブレーカーが連日発動して、これまで未踏の領域だったー2000ドル台をあっさり突破したのは驚きですが、約3000ドル下がった日は起きてからスマホを見てビックリしました。
もしサーキットブレーカーシステムが無かったら、1987年10月19日のブラックマンデーを超える下落率になっていたでしょう。
相場では10年に一度〇〇ショックが起きると言われてますが、これより酷い暴落相場は戦争でも起きない限り来ないと思います。
世界同時株安を利用して空売りしてみる
米国株の暴落をきっかけに世界同時株安が度々起こりますが、こういう時はリバウンドの買いを狙うより空売りした方が利益を出しやすいです。
あまりにも下落してから新規で空売りするのは怖いですが、下落が始まって数日以内なら充分間に合います。
コロナ以前は高値で推移してた事に加えて、全世界を巻き込むコロナウイルスによる致命的な悪材料である事から、暴落が始まる事は想像に難くなかったです。
『落ちてくるナイフを掴むな』という格言がありますが、世界同時株安の時はまさにこれです。
デイトレで手仕舞うならともかく、スイング以上の時間軸で運用するなら買いは慎重に考えなければなりません。
世界同時株安の時は、多くの投資家が困る方向に株価が動くものです。
下がりやすい地合いでは自然と下落していくので、下がる流れに乗って空売りポジを持ってれば高みの見物で相場に臨めます。
安心して買い出動するには、暴落開始の2月24日から起算して少なくとも50稼働日くらいは待った方が良いと思います。
相場の沈静化にはかなりの日数を要しますから、50稼働日ほど待ってその時の雰囲気次第で動くと良さそうです。
50稼働日経過すると日本ではGW明けの頃です。
政府の緊急事態宣言も5月6日までですから、安くなった株を買いたいなら待つのも有効な策です。
コロナウイルスが終息したら株は上がるのか?
コロナウイルスが終息したら株は上がるのか?
結論は、もちろん上がると思います。
言い換えると「上がる」というより「リバウンドする」のニュアンスがしっくり来ます。
コロナ終息で大底を狙った個人の買いや、大量の空売りを持ってた機関投資家・ヘッジファンドの利益確定による買い戻しが必ず出て来ます。
ただし、暴落したと言っても長い時間軸で見るとまだまだ高値圏である事、コロナ再発の可能性が否めない点やコロナ対応のまずさが際立った安倍政権への不信感などで、完全に元の水準まで回復するのはしばらく先の気がします。
近年の日経平均の天井は約2万4000円ですが、これを上抜けするにはジャンピングキャッチしてくれる投資家の存在が必要不可欠です。
日銀が永続的に買い入れを続けるとしても、2万4000円に近付けばコロナで捕まってた人の大量の売り圧力に押されます。
ダウはゾンビ並みにしぶといですから、時が経てば再び3万ドル・4万ドルを目指すと思います。
2050年頃に10万ドルを達成してても、何らおかしくありません。
一日も早くコロナが終息する事を願ってます。
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