日本全国で最も似てる同士の都道府県といえば、間違いなく【島根県&鳥取県】のペアでしょう。
地図上の場所・県土が横長・県名・人口の少なさ
どれをとってもいちいち似てて、公的機関も間違うほどです。
これほど紛らわしくなったのは、どうやら1817年(明治4年)の廃藩置県が関係してる様です。
今回は似て非なる島根・鳥取を紐解き、加えて簡単に見分ける方法を書きました。
島根県&鳥取県 県名の由来は?
島根県の旧国名は出雲・石見・隠岐
鳥取県の旧国名は因幡(いなば)・伯耆(ほうき)
明治初期まで使われてた島根鳥取の旧国名は「出雲」「因幡」など、全部似ても似つかない名前でした。
これならイメージが混同する事なく、明確に区別化できてました。
この時までは良かったんですが、明治4年11月の廃藩置県によって【島根県】【鳥取県】に改名されてから、雲行きが怪しくなりました。
島根と鳥取は漢字の視覚的印象がとても似てるけど、この非常に似てる県名がまかり通ってしまったのです。
両県の名前の由来
島根県
県庁所在都市をそのまま県名とした県が多かったので、本来なら親藩大名・松平家の城下町【松江藩】の名前で、松江県になるはずでした。
しかし、その松江が属してた【島根郡】が県名の由来となりました。
島根の語源は、島状の嶺(島嶺・しまね)という地形が、島根郡の始まりだと言われてます。
鳥取県
江戸時代に因幡・伯耆の二国を合わせた鳥取藩を治めていた池田家が、鳥取城に住んでました。
この城下町の【鳥取】が、県名に踏襲されました。
鳥取の語源は、水鳥を捕らえる「鳥取部(ととりべ)」に従事する人が多かった為と言われてます。
ちなみに島根・鳥取の両県は明治9年から5年間ほど合併してた事があります。
兄弟県なので、名実共に似ているのです。
他県から見た、島根&鳥取のイメージ
島根・鳥取について、県外の人がイメージするのは
・田舎で、これといった特徴がない
・山陰地方で影が薄い
・砂丘
・出雲大社
多くの人から、この様なイメージを持たれてる様に感じます。
山陰地方の島根・鳥取は日本海側に面していて、瀬戸内海側にべったり張り付いてる山陽新幹線からは遠く離れてます。
新幹線に乗るなら姫路か岡山まで行く必要があるので、飛行機を利用する方が多いです。
田舎といえば青森県や秋田県などの東北勢が分かりやすい田舎ですが、実は島根と鳥取も田舎都道府県ランキングの上位10位以内に、しっかり入ってます。
人口でいえば島根(46位:67万人)・鳥取(47位:55万人)なので、全国で最も人口が少ないのです。
人口の絶対数が少ないので、大手チェーンが参入しにくい土地柄でもあります。
日本全国で唯一スタバが無かった鳥取県に、2015年5月に初出店して話題になりました。
当時の鳥取県ではスタバ出店が画期的な出来事で、オープン初日には1000人以上の行列が出来ました。
島根・鳥取といえば出雲大社と鳥取砂丘です。
これ以外ほぼ何も思い浮かばず、主要駅からクルマで少し走ると田んぼや畑だらけになります。
土日の日中でも、主要駅に人はまばらです。
出雲大社と鳥取砂丘は絶対的なネームバリューがあるので島根・鳥取の区別が付きますが、その他の名産品や観光地・地名などは区別が難しいです。
「米子市は、どっちだっけな?」
この様に、県内でNO.2以下の市だと判別が難しいです。(←正解は鳥取県)
先日高級しじみを貰って、しじみ汁を飲みました。
宍道湖(しんじこ)という湖でしじみが獲れる事を知りましたが、早くも島根・鳥取のどっちだったか忘れました 笑
騒々しい都会を離れて広い土地で静かに暮らせる島根県は、移住先として近年人気がとても高まってます。
行政から手厚い定住支援プログラムを受けられるので、移住を考えてる方は検討してみると良いでしょう。
島根県 鳥取県 出身有名人
島根・鳥取出身の有名人の一覧です。(敬称略)
島根県
・竹下登(第74代内閣総理大臣)
・竹内まりや
・佐野史郎
・田中美佐子
・錦織圭(プロテニス)
・アニマル浜口
・江角マキコ
・宮根誠司(ミヤネ屋)
・山内健司(かまいたち)
・江上けい子(ニッチェ)
鳥取県
・石破茂(国会議員)
・水木しげる(ゲゲゲの鬼太郎)
・森昌行(旧:オフィス北野 現:TAP)
・沢田研二(ジュリー)
・瀧本美織
・川中美幸(演歌歌手)
・蓮佛美沙子
・山本舞香
・イモトアヤコ
・まひる(ガンバレルーヤ)
調べたところ、上記の方々が島根・鳥取の出身です。
誰でも知ってる有名人に絞って厳選しました。
人口が少ない両県でもこれだけ居ますから、あなたが住んでる都道府県はもっと数多くの有名人を輩出してるかもしれません。
絶対覚えられる島根・鳥取の鉄板覚え方!
島根・鳥取の紛らわしさに終止符を打ちましょう。
簡単に覚えられる方法があります。
しっとり or ねっとり
厚生労働省が発表した覚え方(ねっとり)に、アレンジを加えました。
日本語は左から読みますから
「しまね」「とっとり」
「しまね」「とっとり」
という風に「しっとり or ねっとり」と覚えるのが確実です。
つまり左側が島根県で、右側が鳥取県です。
もう一つの方法は、シンプルに五十音順です。
『しまね』『とっとり』は普通に五十音順の並び順になってるので、五十音が若い方の島根が左側なので単純に覚えられます。
文字による消極的な覚え方ですが、これが確実です。
両県の中身の事で覚えるのがベストですが、主要産業や名産品などが混同してしまうので、五十音順で覚えるのが簡単です。
以上、島根県・鳥取県について書きました。
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