先日、東京都港区の『北里研究所病院』の治験に参加しました。
【港区 治験】 【北里 治験】などのキーワードで検索しても、実際に参加した人の体験談が書かれたウェブページが見当たらないので、北里研究所病院ではどんな感じの入院生活なのかを詳細に書きました。
北里研究所病院はかなり大きい病院で、治験病棟も広くてキレイで快適でした。
負担軽減費もそこそこ良いので、自分的にはけっこう満足です。
北里研究所病院への交通アクセスと、広い敷地内の治験病棟に迷わず行く
北里研究所病院は都内有数の大きい病院です。
新紙幣の千円札肖像画に採用された北里柴三郎氏にルーツがある病院で、「北里」という名前は有名です。
病院所在地は、東京都港区白金5-9-1(注:白金台ではない!)
最寄り駅は日比谷線広尾駅で徒歩12分(実測)です。
次に近いのは南北線・三田線の白金高輪駅で徒歩15分(実測)です。
山手線での最寄り駅はJR恵比寿駅ですが、徒歩だと30分近く掛かってしまいます。
私はこの距離を実際に歩きましたが、とても遠く感じました。
道中は坂が多く、かなりの運動量になるのでCK値が上がってしまい、事前健康診断でアウトになる可能性も・・
なので恵比寿駅から病院に向かう方は、恵比寿駅前から出てるバス(210円)に乗るのをお勧めします。
東京のバスは田舎と違い、料金前払いで前方のドアから乗ります。
バス整理券は無く、現金かスマホ決済で210円支払えばどの停留所で降りても均一料金です。
目的のバス停に着いたら、後方のドアから勝手に降りればOKです。
恵比寿駅から北里に行くには『田町駅行き』という路線バスですが、渋谷駅が始発なので渋谷駅からでも乗れます。
恵比寿駅西口(東側)からバスの停留所までは徒歩2分ほどです。
西口東側(実際の方角は北東だけど、西口出口を目指して駅構内を移動)の改札を出て、左に歩いて駒沢通りを右に曲がって信号を渡ると【恵比寿駅前バス停】が在ります。
バスに乗れば北里研究所病院の真ん前のバス停に10分かからないくらいで到着出来ます。
↑ここが治験病棟『アネックス棟』
病院の正門に着いたら巨大なビルが広大な敷地に何棟も建ってますが、治験病棟のアネックス棟はいちばん奥のビルで、「東洋医学なんとか」って書いてあるビルです。
アネックス棟まで、正門から徒歩2分くらい掛かります。
そのビルの入り口左にあるエレベーターで3階に行けば、治験の受付です。
北里病院はベッドの間隔が広い! 洗濯乾燥機も無料で使える
治験入院初日は自分のベッドがどこなのか、まだ確定してません。
かなり珍しいシステムだけど、北里の治験では初日の採血結果によって何番のベッドに振り分けられるかが決まります。
11時入院でしたが、16時くらいまでボランティア全員が同じ部屋で待たされました。
人員の振り分けが確定してベッドルームに移動すると、横に長い形の部屋でとても広いです。
隣同士の間隔は、他の治験施設に比べてとても広いです。
かなりゆったりしたベッド配置になってるので、長い治験生活でも快適に過ごせます。
投薬日じゃないヒマな日は昼からカーテンしてもOKなので、隣の人はほとんど気になりません。
写真では伝わりづらいけど、ベッド間隔が広い!
この写真奥から右に曲がると更にベッドが何床か有るL字形の部屋です。
MAX20人収容できる部屋ですが、満員でも広いので快適です。
水道はお湯も出るので、冬場の洗顔でも温かく洗えます。
調節次第では、火傷するくらいの熱湯になるので要注意です。
洗面所には洗濯機と乾燥機が2ペア有り、無料で使えます。
洗剤は粉末タイプの花王アタック(緑のパッケージ)です。
洗濯機を使う人はそこそこ多いので、洗濯機本体に貼り付けてあるボードに名前と使用開始した時間を記入する方式です。
入院初日から洗濯機を使ってる人が居ましたが、「初日なのに何を洗うの??」って疑問に思いました。
北里ではパジャマを1着貸してくれるので、部屋着を持参する必要はありません。
パジャマを洗濯してる人も居ましたが、治験生活中は汗をかかず静かに過ごしてるだけなので、別に洗濯しなくても大丈夫です。
ベッドルームは冬場でも暖房が充分効いてるので、よほど寒がりじゃなければ羽織るものは不要です。
寝る時も全然暖かいです。
治験の楽しみ☆ 食事は温かくて品目も多め
治験では食事が楽しみの一つですが、与えられる食事量が少ないので毎食が貴重です。
よく噛んで満腹中枢を刺激して水を多めに飲みながら食べると、空腹感が少しはマシになります。
朝食 10:00 昼食13:00 夕食19:00
食事は移動式保温庫に用意され、時間になると休憩室の前の廊下に並び、一人ずつ食事が手渡されます。
かなり熱々なので、お盆を触った時に落っことさない様に注意しましょう。
朝食 パンと小鉢、スープ
昼食 ニチレイの総菜、スープ、デザート
夕食 酢豚やカレーなど、一般的なおかず
写真は昼食に出るニチレイのモノです。
食事の味は普通に美味しく、ライスの量も治験にしては多めです。
とはいえ足りないので、お腹は減ります・・
デザートはプリン・杏仁豆腐・缶詰のフルーツなどが出て、胃が空っぽの時に食べた洋ナシの缶詰がとても美味しかったのを覚えてます。
トイレ・風呂・休憩室はどんな感じ?
トイレ
トイレは個室が3つありますが、内2つは和式です。
洋式トイレは、ウォシュレットが付いてます。
少し離れた廊下に洋式個室トイレが設けてあるので、こちらも使えます。
ちなみに毎朝の診察で、お通じの回数を訊かれます 笑
風呂
風呂は2部屋あって、一般家庭と同じ様な浴室です。
浴槽がありますが、基本的にはお湯を張らずにシャワーのみの入浴で済ませます。
リンスインシャンプーの銘柄は「Soft in 1(サラサラ)」で、シトラス系の爽やかな香りです。
これだけだと髪がキシキシするので、必要な方はマイトリートメントを持参すると良いです。
北里では入浴の順番が決まってて、順番表が毎日紙で貼りだされます。
入浴時間は一人当たり20分か30分(治験スケジュールが忙しい日は20分)です。
自分が風呂を出たら、次の人に「風呂空きましたー」と声を掛けるのがルールです。
入浴時間を夜にすれば良いのに、いちばん早い人だと14時からの入浴になります。
休憩室
4席×6列のテーブルです。
テレビは2台で、冷蔵庫にミネラルウォーターと麦茶が常備されてます。
庫内には2ℓのペットボトルが数本しか入ってないので、飲み物が欠品してしまう事がしばしばあります。
マンガはけっこうあります。
こち亀は巻が飛んでる箇所があるけど、まあまあ揃ってます。
ドラゴンボール・ワンピース・頭文字D・課長~部長~社長島耕作・ビーバップ・今日から俺は
など、人気所は押さえて有ります。
私が過ごしたのはBユニットですが、Aユニットの方にはジョジョ・ろくでなしブルースなどあります。(頼めばレンタル可能)
北里の採血は留置針ではなく毎回注射だけど、そんなに痛くない
治験の投薬日は採血回数が激増するので、一般的には「留置針」という注射針が刺さったまま(痛そうだけど無痛)になるヤツを使いますが、北里では留置針ではなく毎回普通に注射して採血します。
薬を飲んだ後は30分に1回のペースで採血しますから、その都度注射針で刺されます。
しかし注射による痛さは気にならないレベルです。
看護師の腕が良いのか細い針を使ってるから痛くないのか分かりませんが、少しチクッとするだけでほとんど気になりません。
かなりの回数刺される事になるので、注射痕がけっこう残ります。
もし退院後に街で警察に職務質問されても、毅然とした態度で応対しましょう。
毎朝体温を計りますが、けっこうな頻度で「ワキ汗かいてないですか?」と訊かれます。
体温計を汗で濡らしてしまうと、看護師から「ちょっと脇に汗かいてるけど、暑いですか?」という公開辱しめを受けます 笑
以上、北里研究所病院の治験リポートでした。
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東京都と埼玉県の治験は全国の治験情報満載! 治験紹介【クリニカル・ボランティア・サポート】
略して【CVS】は埼玉県の案件が多いです。
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