私は過去に何回か金地金(きんじがね)を買った経験があります。
当時の私は、金融商品や株などは全くやった事が無く、つまり金のインゴットを買ったのが投資家デビューでした。
貴金属の中だと金地金がいちばん取っ付きやすいと思うので、細かな点を話していきたいと思います。
金地金を初めて買ったのは、奇しくも東日本大震災当日の午前・・
これは一生忘れませんが、初めて金地金を買った日は東日本大震災の日で、三菱マテリアルのインゴットを500g買いました。
当時の金価格は4100円/gくらいだったので、約205万円の投資です。
投稿日時点の金価格は約5000円で、当時より20%程高くなってます。
事前に資料を見たりネットでリサーチした上で、金地金の買いを決断したのが2011年3月11日(金)の午前です。
その日を選んだのは全くの偶然ですが、朝の10時頃に電話注文で金を買った後
「あ~、これでやっと金地金を買えた。 少しでもいいから儲けてみたい」
と思ってた矢先に東日本大震災が発生してしまい、1週間くらい金価格が暴落してきつい洗礼を受けた事を覚えてます。
投資初心者だったので含み損という物に慣れてなく
「バカな事をした。 こんな事、やらなきゃ良かった・・」
という念が強くなり、仕事をしながらも強いストレスを感じてました。
震災後はけっこうな下落幅だったので、毎朝電話で聞く(自動アナウンスの)金価格発表が怖かったです。
金地金(インゴット)は厳重に梱包され、自宅に届く
株やFXと違い、金を買うと本物の金のインゴットが自宅に届きます。
物々しい梱包材に包まれ、いよいよ初めて見る実物のゴールドとの対面です。
金地金実物の写真を撮っておかなかった事が悔やまれます。。
三菱マテリアルの金地金が入ってた布袋 スマホくらいの大きさ
「三菱マテリアル」の刻印入りです
「えっ! こんな小っちゃいの?」というのが率直な感想です。
でも重量感が圧倒的で「小さい割にメチャクチャ重い(鉄の2.5倍の比重!)」というのが金の特徴です。
手に持った感覚は今も憶えています。
自宅保管の為盗まれると大変なので金庫にしまうのがベストですが、たまには手に取ってみたいので私はテレビの裏にコロッと置いてました 笑
まあ泥棒が入ったとしても、テレビの裏は探さないでしょう。
祝 ゴールド投資ブームで初の利益確定
最初こそ震災の影響で金価格が暴落しましたが、その後に金ブームが来てやっとプラスに転じて利益確定をしました。
+26万くらいの利益確定でしたが、一時含み益が+40万を超えてたので利益が減った事が悔しかったです。
まあ、初心者としては良い滑り出しです。
ちなみに確定利益が1年で50万を超えると確定申告が必要になってきます。
金地金を三菱マテリアル側へ送るのは「郵便局の保険付きの特殊な配送法」に限られてて、郵便局の局員がその方法を知らずにかなり待たされた経験があります。
私は山梨住みですが、それだけ金取引をやってる人が居ないんでしょうね。
局員も「ゴールドを発送するのは初めてです」と言ってました。
金価格がいくら上がれば利益になるのか?
金は「小売価格」と「買取価格」があり、前者が我々投資家が買う価格。
後者が文字通り、貴金属会社が買い取る価格です。
この差額がFXでいう所のスプレッドとなり、この分以上に上がれば含み益になります。
現在の差額は87円ですが、私が取引してた頃は63円でした。
つまり買った瞬間はマイナスですが、自分が買った日の金価格から88円高くなれば含み益になります。
厳密には送料がかかるので、その分も考慮しなければなりません。
私が取引してた時は、送料1,000円でした。
あとバーチャージ手数料という、インゴットへの加工賃が掛かります。
500gの地金から無料になりますが
・5g 10g 20gのゴールドには、バーチャージ3千円。
・100gのゴールドには、5千円掛かります。
けっこう高いので、どうせなら500g以上のまとまったグラム数で取引するのがおトクです。
現在の金価格は約8500円ですが、最安だったのは1999年9月の【836円】です。
昔が安かったというより、今が高いんでしょうね。
1gしかないのに8500円とか「えっ!!」って感じですね。
金地金に投資するメリット・デメリット
メリット
・発掘量がかなり限られていて、とても希少価値が高い
これまで古代エジプトから数千年の歴史で人類によって発掘された金の累積量は、全世界で16万3千tです。
「えっ! それだけ??」って思いませんか?
全世界で数千年掘ってもたったこれだけしか採れてなく、総発掘量16万t余りは50mプール3杯分だと言われてます。
・万が一火事になっても燃えずに残る
元素記号AUの金は融点1064℃です。
火事になって札束は灰になっても、ゴールドは溶けはするものの鎮火後に再び固まり、実物資産として不変の価値を保てます。
・実需の量が多い
金は、腐らない・錆びない・延性がバツグン(薄く引き伸ばして、メッキ状に加工しやすい)という性質を持っていて、スマホやパソコンなどあらゆる工業品に不可欠な原料です。
もちろん宝飾品としての人気もあり、特に中国・インドの人気が非常に高く、人口の分だけ需要があります。
デメリットは
・株の配当金や、FXのスワップの様なインカムゲインは一切ない
・盗難のリスクがある
・レバレッジが掛けられず、資金効率が悪い
パッと考えてこれらの点を思い付きました。
金投資は割とカタいので、この先も金価格だけはチェックを欠かさずに、いつか買いたいなと思ってます。
たぶん金価格が1万円を超える時がくるはずです。
コメント
[…] 金地金を売買した経験から、ゴールド投資の詳細を語ります […]
[…] 金地金の記事も併せてお読み頂けたら幸いです。 https://toshi-chan.com/%e9%87%91%e5%9c%b0%e9%87%91%e3%82%92%e5%a3%b2%e8%b2%b7%e3%81%97%e3%81%9f%e7%b… […]
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